2007/07/25

(株)ソシエ・ワールドが100億円増資

日興コーディアルグループの投資子会社、日興プリンシパル・インベストメンツは先月29日、エステ大手の(株)ソシエ・ワールド(東京・新宿)の第三者割当増資を引き受けると発表した。出資額は100億円。持ち株比率は過半を超えるとみられる。昨年12月に日興が同社を舞台とした不正会計問題(※1)が発覚した後、新規の投資案件を手掛けるのは初めて。
また、それにともない(株)ソシエ・ワールド創業者の高橋孝社長が代表取締役会長に、須藤政子専務が代表取締役社長が就任した。(須藤政子代表取締役社長は1973年(株)ソシエ・ワールドの前進、(株)高橋商事の理容室に入社した生え抜き)

ソシエワールドは、エステティック事業では「エステティックサロン ソシエ」「ビューティアベニュー ソシエ」「ラ・ファースト ソシエ」「ゲラン パリ」などのブランドで合計80店舗を展開、美容室事業では「ヘアーサロン ソシエ」「ジャック・モアザン」など合計52店舗を展開。

全国の有名百貨店や高級ホテルなどを中心に店舗展開するなど独自の出店戦略を確立してきたが、その一方で財務体制の弱さが指摘されていた。
今回100億円に及ぶ増資で財務体質を強化。日興プリンシパルより役員2人を迎え入れ経営支援されることにより、成長戦略を加速させ、3年後をメドに株式を公開させる方針。


上場により市場から資金調達出来ることで、今回の増資はもとより成長戦略が加速され、競合他社の脅威になることは間違いないでしょう。



※ 1 訴状によると、有村前社長、山本元・前財務担当役員、平野博文・日興プリンシパル・インベストメンツ前会長らは、日興プ リンシパル・インベストメンツの社債発行に絡む不正会計で、2005年3月期に虚偽記載した有価証券報告書などを作成。利益の水増しで業績連動型報酬を過大に受け取った。この結果、日興コーディアルグループは金融庁から課徴金(5億円)の納付命令を受けるなど、少なくとも33億6000万円の損害を被ったというもの。


<日興プリンシパル・インベストメンツIR>
http://www.npi.co.jp/pressroom/release/pdf/20070629_1600.pdf