2007/07/31

ストレートパーマと縮毛矯正との違いは?

ストレートパーマも縮毛矯正も、通常のパーマと同じでシスチン結合を切断、まっすぐに形成して再結合し固定します。イオン(塩)結合も同様です。
ではどこに違いがあるのでしょうか?

ストレートパーマの歴史は、コールドパーマ剤に小麦粉を混ぜてパーマ落としに使用したことに始まります。
1980年代にストレートパーマ用にクリーム状のパーマ剤が発売され、アクリルのパネルに毛流を整えるように毛髪をはり付けるパネル技法が登場しました。新メニューの登場にこぞって各サロンが導入しましたが、施術中のミスから髪が根元から切れる事故が各地で続出(多くは髪がデリケートな時にパネルと薬剤の重さの負荷がかかる部分が切断)、1985年にパーマネントウェーブ用剤基準が改訂され、事実上パネルが使用出来なくなりました。
そこで次に、熱風でブローする事でストレートにする技法やコームやストレーナーを用いて毛髪を伸ばすコーミング技法などが主流となりましたが、この頃はストレートパーマと呼ぶだけで、縮毛矯正とは呼ばれませんでした。なぜなら、この技法では縮毛を確実にストレートに出来るとは限らなかったからです。
現在、縮毛矯正は高温アイロンの熱を毛髪に作用させる技法が主流です。縮毛矯正専用剤も発売されています。


業界での統一基準はありません。ストレートパーマか縮毛矯正かは各サロンのメニューの表記の差で判断するしかありません。
多くのサロンではストレートパーマ用剤を使ったものをストレートパーマ。縮毛矯正用剤を使ったものを縮毛矯正としているようです。また、価格設定は使う薬剤の値段の差だけでなく、高温アイロンの施術料金も(勿論アイロン導入料金も)含まれるため、縮毛矯正の方が割高に設定されています。