財団法人理容師美容師試験研修センター発表によると、同センターの試験委員会美容実技試験部会にて、現行の美容師実技試験課題の見直しに関する報告書が取りまとめられた。
それによると、現行の実技試験課題は、第1課題として、ワインディング、ローラーカールセッティング及びオールウェーブセッティングの3っの中から選択した1っと、第2課題のカッティングとなっているが、見直し後の新課題は、美容技術の根幹であるカッティング、パーマネントウェーブ及びセッティングの3分野のうち、第1課題として比較的技術の類似点が多いパーマネントウェーブ若しくはセッティングのいずれかを試験回ごとに選択、第2課題をカッティングとしている。
なお、新課題による試験は平成23年春からを予定。
各課題の詳細は以下の通り、
1. パーマネントウェーブ
ワインディングはよりスタイル性を考慮した課題になるよう構成の見直しを行う。
・フロントは左の生え際から右斜め後方に巻くスタイル
・準備時間10分・試験時間20分
・ロッドの太さ10mm~13.5mmのものを4種類使用・50~55本以内
2. ヘアセッティング
現行のオールウェーブセッティングを引き続き採用。
(ローラーカールセッティングはワインディングと技術的類似点が多いことから廃止)
3. カッティング
現行のワンレングスとグラデーション技術を主眼としたボブスタイルから、
応用性・実用性を考慮して、レイヤースタイルへ変更。
・準備時間10分・試験時間20分
・ウェットカットで、シザーズによるブラントカット
・セニングシザーズの使用禁止
また、詳細については、今後更に具体的な検討が加えられるとのこと。
< 財団法人理容師美容師試験研修センター >
http://www.sb.rbc.or.jp/main/2007/10/20071022.html