毛髪は、表面の毛表皮(キューティクル)、続いて毛髪の約50%を締めている毛皮質(コルテックス)、中心部の毛髄質(メデュラ)の三層から成り立っています。
その主成分(80~90%)がケラチンというタンパク質で、残りが天然保湿因子、脂質、微量元素、水分です。
毛髪に自己治癒力はなく、外的損傷・質的損傷が複雑に絡み合って、生えたその日からダメージに向かっていきます。
髪本来の美しさや艶やかさを補い、求めるスタイルへと導くためには、損傷したケラチンを修復しなければなりません。そこでPPTの登場となるのですが、そもそも、このPPTとは一体何なのでしょうか?
タンパク質はペプチドが、ペプチドはアミノ酸が多数鎖状に結合したものです。アミノ酸とアミノ酸の結合をペプチド結合といい、2個のアミノ酸を結合した化合物をジペプチド、3個ならトリペプチド、4個ならテトラペプチド、5個をペンタペプチド、多数ならポリペプチドといいます。
この「ポリペプチド(Polypeptide)」の略語が、「PPT」です。
つまり、ケラチンの損傷した部分にポリペプチドを塗布し、ペプチド結合させて損傷部分を補う目的で使用するのがPPTというわけです。