「大変革が、始まっています。」として、株式会社アルテサロンホールディングスの代表取締役社長CEO 吉原直樹氏が、会社説明会で興味深いコメントをしていらっしゃいますのでご紹介します。
「年金問題」が、世間を騒がせています。(~中略~)美容界にも「年金問題」が隠れていないでしょうか。
美容学校の卒業生は、入社するときに「年金手帳」を持ってきます。世間では当たり前のことです。就職すれば厚生年金に入る。美容学校は指導を始めました。社会保険にちゃんと加入しているサロンに就職しなさい。
(~中略~)
美容学校が二年制になり、学費の総額が二百五十万円にも、三百万円にもなっています。短大よりも、国公立大学よりも高い学費を保護者が負担しています。保護者は子供に聞くでしょう。美容師って、初任給いくらなの?
私は初任給二十万円の時代が来ると考えています。だとすると生産性を上げざるを得ません。生産性を上げれば、社会保険にも加入できます。報酬も上げられます。三十歳くらいで年収六百万円。店長になったら一千万円。ちゃんと家を建てて、子供を育てていける業界。五十五歳くらいまでは現役でいられる業界をつくっていかなくてはならない。そう考えるのです。
最近、美容室が他業界から買収の対象として注目され始めています。しかし美容室は、他の企業のように簡単に売買できるビジネスではありません。美容室の要は人です。企業買収では人の「こころ」までは買えないのです。だけど、「黒船」はやってきます。間違いなく、やってきます。そのとき、経営者はどうしますか?美容室と美容師を、守れますか?
大変革の時代が近づいています。美容師が豊かに楽しく仕事ができる労働環境をつくらないと、成長できない時代になります。だからこそ私は先陣を切って、その環境づくりにチャレンジします。(~後略~)
このコメントは、サロン経営という側面からだけではなく、美容界全体に対するメッセージではないでしょうか?