社会的需要が高まっている出張理容・美容の衛生管理を強化するため、厚生労働省ではこのほど「出張理容・美容に関する衛生管理要領」を策定する。
同省では「昨今の高齢化の進展により、介護老人福祉施設など、理容所または美容所以外の場所に出向いて行う理容・美容に対する社会的ニーズが高まっており、これまで以上に出張理容・美容に係る衛生の確保が求められている状況にある」としている。
こうした状況を踏まえて、各都道府県に対して、必要に応じて出張理容・美容に関する届出や承認などの制度を設けるように要請。これら衛生の確保を図るための指導など枠組みの整備をするとともに、その指導・基準として「衛生管理要領」を策定することにしたもの。
厚生労働省が策定しようとしている「衛生管理要領」は、出張理容・美容に関する「作業環境」「携行品等」のほか、「従業者管理」「衛生的取扱い」「消毒」「自主管理体制」についての規定が盛り込まれ、同時に望ましい行為や注意事項などが示されている。
< 全国理美容新聞 > 9/26号