使い古したり、折れてしまった櫛(くし)に感謝する恒例の「櫛まつり」が24日、京都市東山区の安井金比羅宮で開かれた。古墳時代の格好から現代の舞妓姿まで、さまざまな時代の髪型と服装をした女性たち46人の「風俗行列」が、祇園一帯を練り歩いた。
昔からの結髪(けっぱつ)や着付けの研究と継承に取り組む美容師たちの集まり「京都美容文化クラブ」(南登美子会長、約50人)が、1961年から毎年9月に行っている。
まつりでは、境内の「久志塚」に櫛を納め、舞を奉納。古墳時代の埴輪(はにわ)風の髪型の女性をはじめ、江戸時代の武家や町人の女性、大正時代の女性のモダンな「耳かくし」などの髪型を南会長が解説した。行列は神社から、祇園地域の四条通や花見小路に向かった。
モデルの女性たちは美容師の家族や顧客たちで、それぞれの時代の女性になりきって歩き、観光客や友人たちがしきりにカメラを向けていた。
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