薬液による還元・酸化作用は全く同じです。熱を使うか使わないかの差です。
しかし仕上がりに大きな違いがあります。コールドパーマは濡れると丸まり、デジタルパーマは濡れると伸び、乾いた時に丸まります。
このような特性からデジタルパーマを「形状記憶パーマ」と呼ぶサロンもあります。
熱を使うパーマということは、要するに昔からあるアイロンパーマなのです。
昔(今でも?)、パンチパーマと言われていたのもアイロンパーマです。(パンチパーマについては後日触れます)
アイロンを使ったパーマは非常に難しく、コールドパーマのワインディングロットと同じように丸アイロンの直径も数十種類あり、使用するアイロンの太さの違いによって形成するカールも違えば、回転数や薬の効き具合によっても変わります。これを太さ別に把握して求めるカールを出さないといけません。
このアイロンの技術習得には10~15年かかるといわれていますが、それでは普及は難しいですから、美容師が簡単にかけられるアイロンパーマを、ということで開発されたのがデジタルパーマなのです。
特性としては、再現性があってセットが手軽なのはデジタルパーマで、ブローをしっかりすればより綺麗な流れが作れるのがコールドパーマです。
どちらを選ぶかは、求めるスタイルと好みではないでしょうか?
< 予備知識 >
本来、「デジタルパーマ」と言う名称はパイモア社のデジタルフリーという機械を使っているところだけで(登録商標)、他の機械を使用しているところは他の名称を使わなくてはいけません。