2007/10/05

民事再生計画を銀行が強要 札幌の美容会社賠償求め提訴

美容室経営道内大手のモーリスフランク・ジャパン(札幌)は四日、企業譲渡の仲介役を請け負ったみずほ銀(東京)が契約をほごにして民事再生手続きを強要してきたために、譲渡が成立せず損害を被ったとして、みずほ銀と譲渡先の予定だったアデランス(東京)に、計約三億七千万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。
モーリス社代理人の谷沢忠彦弁護士(大阪)は「大手銀行が優越的地位を利用して、買収会社とともに安く会社を乗っ取ろうと画策した、許されない行為」としている。
訴えなどによると、モーリス社の主力取引銀行のみずほ銀は今年七月、モーリス社に約二十七億円で会社をアデランスに譲渡する案を提示。モーリス社は、グループ会社が行っている温浴施設事業に専念するため、会社譲渡の仲介契約をみずほ銀と結んだ。しかし、みずほ銀とアデランスは九月、譲渡計画から一転、モーリス社に営業譲渡型の民事再生手続きを取るよう理由を説明せずに強要。モーリス社は経営危機はないとして拒否した。
モーリス社のグループ会社は、譲渡金を見込み温浴施設建設を三笠市で進めていたが譲渡が不成立になったことで工事を中止。モーリス社は連帯保証人として業者に違約金三億千五百万円を支払うなどの損害を負った。
営業譲渡型の民事再生手続きを行った場合、アデランスはモーリス社を八億円程度で購入できるといい、谷沢弁護士は「当初の譲渡案より二十億円近く得する。みずほ銀はアデランスに恩を売るつもりでむちゃな計画を考えたのだろう」と話す。
被告二社は「訴状の内容を確認してから対応を検討したい」と話している。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/53271.html

2007/10/03

美容界大変革?

「大変革が、始まっています。」として、株式会社アルテサロンホールディングスの代表取締役社長CEO 吉原直樹氏が、会社説明会で興味深いコメントをしていらっしゃいますのでご紹介します。


「年金問題」が、世間を騒がせています。(~中略~)美容界にも「年金問題」が隠れていないでしょうか。
美容学校の卒業生は、入社するときに「年金手帳」を持ってきます。世間では当たり前のことです。就職すれば厚生年金に入る。美容学校は指導を始めました。社会保険にちゃんと加入しているサロンに就職しなさい。
(~中略~)
美容学校が二年制になり、学費の総額が二百五十万円にも、三百万円にもなっています。短大よりも、国公立大学よりも高い学費を保護者が負担しています。保護者は子供に聞くでしょう。美容師って、初任給いくらなの?
私は初任給二十万円の時代が来ると考えています。だとすると生産性を上げざるを得ません。生産性を上げれば、社会保険にも加入できます。報酬も上げられます。三十歳くらいで年収六百万円。店長になったら一千万円。ちゃんと家を建てて、子供を育てていける業界。五十五歳くらいまでは現役でいられる業界をつくっていかなくてはならない。そう考えるのです。
最近、美容室が他業界から買収の対象として注目され始めています。しかし美容室は、他の企業のように簡単に売買できるビジネスではありません。美容室の要は人です。企業買収では人の「こころ」までは買えないのです。だけど、「黒船」はやってきます。間違いなく、やってきます。そのとき、経営者はどうしますか?美容室と美容師を、守れますか?
大変革の時代が近づいています。美容師が豊かに楽しく仕事ができる労働環境をつくらないと、成長できない時代になります。だからこそ私は先陣を切って、その環境づくりにチャレンジします。(~後略~)


このコメントは、サロン経営という側面からだけではなく、美容界全体に対するメッセージではないでしょうか?

2007/09/27

出張理容・美容の衛生管理を強化

社会的需要が高まっている出張理容・美容の衛生管理を強化するため、厚生労働省ではこのほど「出張理容・美容に関する衛生管理要領」を策定する。
同省では「昨今の高齢化の進展により、介護老人福祉施設など、理容所または美容所以外の場所に出向いて行う理容・美容に対する社会的ニーズが高まっており、これまで以上に出張理容・美容に係る衛生の確保が求められている状況にある」としている。
こうした状況を踏まえて、各都道府県に対して、必要に応じて出張理容・美容に関する届出や承認などの制度を設けるように要請。これら衛生の確保を図るための指導など枠組みの整備をするとともに、その指導・基準として「衛生管理要領」を策定することにしたもの。
厚生労働省が策定しようとしている「衛生管理要領」は、出張理容・美容に関する「作業環境」「携行品等」のほか、「従業者管理」「衛生的取扱い」「消毒」「自主管理体制」についての規定が盛り込まれ、同時に望ましい行為や注意事項などが示されている。


< 全国理美容新聞 > 9/26号

2007/09/25

時代の髪型ずらり 京都・安井金比羅宮「櫛まつり」

使い古したり、折れてしまった櫛(くし)に感謝する恒例の「櫛まつり」が24日、京都市東山区の安井金比羅宮で開かれた。古墳時代の格好から現代の舞妓姿まで、さまざまな時代の髪型と服装をした女性たち46人の「風俗行列」が、祇園一帯を練り歩いた。
昔からの結髪(けっぱつ)や着付けの研究と継承に取り組む美容師たちの集まり「京都美容文化クラブ」(南登美子会長、約50人)が、1961年から毎年9月に行っている。
まつりでは、境内の「久志塚」に櫛を納め、舞を奉納。古墳時代の埴輪(はにわ)風の髪型の女性をはじめ、江戸時代の武家や町人の女性、大正時代の女性のモダンな「耳かくし」などの髪型を南会長が解説した。行列は神社から、祇園地域の四条通や花見小路に向かった。
モデルの女性たちは美容師の家族や顧客たちで、それぞれの時代の女性になりきって歩き、観光客や友人たちがしきりにカメラを向けていた。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007092400069&genre=I1&area=K1E

2007/09/19

カリスマ美容師を詐欺容疑で逮捕

美容室の常連客に架空の資産運用話を持ちかけて現金300万円をだまし取ったとして、大阪府警は18日、美容室「L.T.e.V」経営の河田圭詞容疑者(47)=東大阪市森河内西2丁目=を詐欺の疑いで逮捕した。河田容疑者は雑誌などで「カリスマ美容師」として取り上げられたことがあり、被害者の女性は「有名人だから信用してしまった」と話しているという。河田容疑者は容疑を認め、「美容室の経営を広げすぎて約8千万円の借金があった」と供述しているという。
南署によると、河田容疑者は05年8月、当時経営していた大阪・ミナミの店の顧客だった大阪市内の女性会社員(61)に「利息3.9%、半年満期の特例定期貯金がある。300万円程度の枠がある」などと架空の話を持ちかけ、300万円を自分の口座に振り込ませた疑い。女性は他にも約300万円を振り込んだといい、府警は余罪を調べている。
河田容疑者は、カラーリング技術などが評価され、全国各地で講演活動をするなど「カリスマ」として有名となり、自らの人生哲学を記した著者「超ポジティブ~10万人から学んだこと~」(青心社)もある。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200709180053.html

2007/09/18

美容師の顔剃りはNG 厚生労働省見解

9月13日開かれた全理連理事会での報告によると、厚生労働省は、政府の進める規制改革推進事業で、NPO法人日本理美容福祉協会札幌センターから出されていた「美容師による顔剃り・髭剃り」の要望を退けた。また、キュービネット株式会社が出した「理容師美容師混在店の容認」の要望(全国)も却下した。

厚生労働省の回答の骨子は以下の通り。
顔剃り・髭剃りを理容師だけに限定していることについては、理容と美容のそれぞれ独立した専門性をあげ、「たとえ、施術場所、施術対象者を限定したとしても、理容師制度の存在を否定するもの」とし、理容と美容の相互乗り入れについても、「理容師は短髪刈込」「美容師は長髪カット技術」と理容と美容の専門性の違いをあげ、「理容と美容の相互乗り入れを認めることは、制度の根幹を揺るがしかねない」と回答。

つまり厚生労働省の見解は、「美容師による化粧にともなうビューティシェービングは、現行法下では違法行為の可能性が高いし、ましてや介護職員による顔剃り髭剃りも違法である。また、理容と美容の相互乗り入れは認められず、美容所で届け出たサロンは美容師、理容所で届出たサロンでは理容師しか従業できない」ということである。


http://hbm.txt-nifty.com/ribiyo_news/2007/09/post_0643.html

2007/09/05

顧客管理システムとネット予約

どのサロンも新規・再来UPのために、色々な方策をされていると思いますが、ポスティング・折込・DMあたりが人力でする限界のような気がします。
しかしながら、スタッフが日々の激務の前後にチラシを配ったり、宛名書きをしたりというのは、あまりにも大変です。(その他にもちろん技術向上のための練習もあります)
そこで、生産性を向上するために顧客管理システムやネット予約システムを導入するのはいかがでしょうか?

サロンアンケートでもっともニーズが高い「ネット予約」。
サロンに行こうと思っていてもついつい予約を忘れてしまう・・・顧客管理システムやネット予約システムを導入すれば、そんなお客様のために、来店後設定した期日になると自動配信メールにて「そろそろご来店いかがですか?」と来店を促すことが可能で、もちろんそのメールから予約することも出来ます!
しかも、お客様の条件を選択して「キャンペーンのお知らせ」などの来店促進でDMを出さなくてもメール配信出来ます!(もちろんDMにプリントアウトも可)
ホームページより新規のお客様からの予約受付も可能で、電話で受け付けていたものが、WEBの予約表を見ると既に自動的に登録されるようになります。それがネット予約の便利さです!

アナログな予約受付表・顧客カードでの書き損じや紛失防止、メール自動配信、コンピューター管理になるため帳簿管理がし易い、電話対応が減り、施術中のお客様から離れなくて済む等メリットはかなり大きいです。

大型店では既に導入しているシステム。コストを見極め、費用対効果で増収になるのであれば、検討してみてはいかがですか?